主食で食べるならコレ!蕎麦・パスタ・解凍ご飯で低GI主食を楽しもう!

まな板とクロス 健康

あなたは、主食を何にしていますか?ご飯やパン、麺類など、様々な選択肢がありますが、その中でも、血糖値に優しい「低GI食品」を選ぶことは、健康やダイエットにとって大切です。低GI食品とは、血糖値が乱高下しにくい食品で、糖質制限ダイエットや糖尿病予防にも有効です。しかし、低GI食品と聞くと、味気ないものや食べにくいものをイメージする方も多いかもしれません。

そこで今回は、低GI食品でありながら、日本人にも馴染みのある、美味しくて栄養価も高い主食を紹介します。それは、蕎麦・パスタ・解凍ご飯です。これらの主食は、低GI食品の中でも、様々な料理に合わせることができます。それでは、それぞれの主食のメリットとおすすめの食べ方について見ていきましょう。

 

低GI食品とは

デスクで調べものをする男の子

机で勉強する男の子

GIとは、グリセミック指数(Glycemic Index)の略で、食べ物が血糖値に与える影響の大きさを表す数値です。GIが高い食品は、血糖値が急激に上昇し、インスリンの分泌が増えます。これは、「糖尿病」や「肥満」のリスクを高めるだけでなく、「空腹感」や「イライラ」などの不快な症状を引き起こす可能性があります。

一方、GIが低い食品は、血糖値がゆるやかに上昇し、インスリンの分泌が抑えられます。これは、「血糖値の安定」や「満腹感の持続」、「エネルギーの効率的な利用」などのメリットがあります。低GI食品は、糖質制限ダイエットや糖尿病予防などにも有効です。

低GI食品のGI値は、55以下とされています。一般的に、繊維質やタンパク質が多く、糖質が少ない食品が低GI食品になります。また、食品の加工度や調理法、食べ合わせなどによってもGI値は変化します。

GIについて学ぼう|大塚製薬 (otsuka.co.jp)

 

蕎麦のメリット

ざるに盛られた蕎麦

蕎麦は、日本の伝統的な主食のひとつです。蕎麦は、小麦や米に比べてGI値が低く、約40とされています。蕎麦は、「糖質の吸収を遅らせる食物繊維」や、「血糖値の上昇を抑えるタンパク質」が豊富に含まれています。また、蕎麦には、ビタミンB1やB2、ルチンなどの栄養素も多く含まれています。ビタミンB1は、糖質の代謝に必要な栄養素で、疲労回復や神経の働きにも関係しています。ビタミンB2は、皮膚や粘膜の健康に必要な栄養素で、美容効果も期待できます。ルチンは、血管を強化し、高血圧や動脈硬化の予防にも効果があると言われています。

蕎麦は、温かいものや冷たいもの、ざるやかけ、天ぷらやカレーなど、様々な食べ方ができます。蕎麦は、低カロリーでヘルシーなので、ダイエット中の方にもおすすめです。ただし、つゆやトッピングには注意が必要です。つゆは、塩分や糖分が多い場合があります。トッピングは、揚げ物やチーズなど、高カロリーなものを避けましょう。また、蕎麦アレルギーの方は、食べる前に医師に相談してください。

 

パスタのメリット

完成したミートソーススパゲティ

パスタは、イタリア料理の代表的な主食です。パスタは、小麦粉と水で作られた麺で、GI値は約50とされています。パスタは、小麦粉の中でもデュラム小麦という硬質の小麦粉で作られています。デュラム小麦は、「糖質の吸収を遅らせるグルテン」や、「筋肉の合成に必要なタンパク質」が多く含まれています。また、パスタには、ビタミンB群や鉄分などのミネラルも含まれています。ビタミンB群は、糖質やタンパク質の代謝に必要な栄養素で、エネルギーの生成や神経の働きにも関係しています。鉄分は、血液の成分であるヘモグロビンの生成に必要な栄養素で、貧血の予防や免疫力の向上にも効果があります。

パスタは、トマトやチーズ、ベーコンやツナなど、様々なソースや具材と合わせることができます。パスタは、高カロリーでエネルギーが持続するので、運動前や運動後にもおすすめです。ただし、ソースや具材には注意が必要です。ソースは、バターやクリームなど、動物性脂肪が多いものを避けましょう。具材は、野菜や魚介類など、低脂肪で高タンパクなものを選びましょう。また、パスタの量にも注意が必要です。パスタは、茹でると約2倍に膨らみます。1人分の適量は、乾麺で約80gとされています。

 

解凍ご飯のメリット

お茶碗に盛られたご飯

解凍ご飯とは、冷凍したご飯をレンジで温めるだけの簡単な主食です。解凍ご飯は、GI値が約40とされています。炊いたご飯は、冷凍することで、でんぷんがレトログラデーションという現象を起こします。レトログラデーションとは、でんぷんが水分を失って結晶化することで、消化酵素の働きを妨げることです。これによって、でんぷんがレジスタントスターチという低GI食品に変化します。レジスタントスターチは、腸内で発酵されて短鎖脂肪酸になります。短鎖脂肪酸は、腸の働きを活性化し、免疫力や代謝を高める効果があります。また、レジスタントスターチは、腹持ちが良く、満腹中枢を刺激します。これによって、食欲を抑える効果があります。

炊いたご飯は、冷凍するだけで低GI食品になるだけでなく、保存や調理も簡単です。冷凍するときは、炊きたてのご飯をラップやジップロックに入れて、空気を抜いてから冷凍庫に入れましょう。これによって、ご飯の味や食感が落ちにくくなります。解凍するときは、レンジで温めるだけでOKです。解凍ご飯は、おかずや味噌汁と一緒に食べるのはもちろん、おにぎりやチャーハンなどにもアレンジできます。オートミールも低GI食品ですが、やっぱりご飯も美味しいですよね。ちなみに、今回は「日本人に馴染みのある主食」というテーマなので、オートミールは対象外としています。

ただし、解凍ご飯には注意も必要です。冷凍したご飯を一度解凍したら、再冷凍はしないでください。再冷凍すると、ご飯の品質や安全性が低下します。また、解凍後はすぐに食べるようにしましょう。解凍後に長時間放置すると、細菌の繁殖や酸化が進みます。

 

まとめ

今回は、主食を低GI食品にするメリットと、蕎麦・パスタ・解凍ご飯のおすすめの食べ方について紹介しました。低GI食品は、「血糖値の安定」や「ダイエット」に効果的な食品です。蕎麦・パスタ・解凍ご飯は、低GI食品の中でも、栄養価が高く、様々な料理に合わせることができます。主食を低GI食品にすることで、健康的で美味しい食生活を楽しめます。

以下に、今回の記事のポイントをまとめます。

  • 低GI食品とは、血糖値が乱高下しにくい食品で、「糖質制限ダイエット」や「糖尿病予防」にも有効です。また、繊維質やタンパク質が多く、糖質が少ない食品が多いです。

  • 蕎麦は、低GI食品の代表で、「糖質の吸収を遅らせる食物繊維」や、「血糖値の上昇を抑えるタンパク質」が豊富です。また、ビタミンB1やB2、ルチンなどの栄養素も多く含まれています。

  • パスタは、実は低GI食品で、「糖質の吸収を遅らせるグルテン」や、「筋肉の合成に必要なタンパク質」が多く含まれています。また、ビタミンB群や鉄分などのミネラルも含まれています。

  • 炊いたご飯は、冷凍すると低GI食品になり、レジスタントスターチが摂れます。レジスタントスターチは、腸内で発酵されて短鎖脂肪酸になり、「腸の働き」や「免疫力」を高めます。ただし、解凍ご飯の再冷凍はやめましょう。

 

以上、蕎麦・パスタ・解凍ご飯で低GI主食を楽しもう!という記事でした。この記事が、あなたの食事の参考になれば幸いです。

 

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