先日、こんな意見を聞きました。
「蓄財できない人は怠けているだけ。お金がない人は圧倒的行動力不足だ。」
資産形成がうまくいっている人が、そうでない人に向けて言った言葉です。
私はこれを聞いて、少し違うと思いました。
資産形成に気づけたのは、運だったかもしれない
順調に資産形成できている人は、なぜできているのか。
自分で情報収集して、行動したから。確かにそうかもしれません。でも、そもそもなぜ情報収集できたのか。資産形成の重要性に気づけたからです。そして、そこに気づけたこと自体に、運の要素が大きいと思っています。
資産形成の重要性に気づくためには、3つの要素が必要だと考えています。
まず性格です。同じ情報に触れても、心に響く人と響かない人がいます。その違いは、これまでの人生で培ってきた思考の癖や気質、つまり性格によるものが大きい。これは努力でどうにかなるものではありません。
次に機会です。どれだけ気づける性格を持っていても、情報に触れる機会がなければ気づけません。私の場合、美容師との何気ない会話がきっかけでした。あの日あの話題にならなければ、今の自分はなかったかもしれない。
そして境遇です。気づく機会があっても、親の介護、生まれたばかりの子供、体調不良、過酷な労働環境。それどころではない状況の人はたくさんいます。行動したくても、できない境遇というのは確かに存在します。
この3つが揃うことで、人は初めて資産形成に向けて動き出せます。そしてその3つが揃うかどうかは、運によるところが大きい。だから私は、資産形成がうまくいっていない人を「怠けている」と言うのは、少し違うと思っています。
でも、何もしなければ何も変わらない
ただ、ここで終わりにしたくない。
運が大きいのは確かです。でも、現状を変えたいと思っているなら、自分にできる小さなことから始めてみることに意味があると思っています。
なぜなら、やらなければこれまでと何も変わらないけれど、やってみれば何かが変わる可能性があるからです。
バタフライエフェクトという言葉があります。アマゾンの蝶の羽ばたきが、アメリカに竜巻をもたらす。小さなことが巡り巡って、大きな変化につながるという考え方です。
人生も似ていると思っています。
小さなことでいい
副業や転職活動をしろ、と言いたいわけではありません。
それができない状況の人に、そんなことを言っても意味がない。そうではなく、今の自分にできる程度の、本当に小さなことでいいと思っています。
睡眠時間を少し増やしてみる。少し早起きしてみる。SNSを見る時間を減らしてみる。食事を腹八分目にしてみる。朝ごはんを少し工夫してみる。
そのくらいでいい。
私の資産形成も、最初は貯蓄のつもりで始めた月1万円の積立でした。健康への意識も、最初は「食事で50回噛む」というたった一つのことから始まりました。それが今では、人生の大きな柱になっています。
きっかけなんて、最初は小さいもので十分なのです。
小さな行動は、複利になる
雪玉を転がすとき、最初は小さくても、転がり続けることで大きくなっていきます。
行動も同じです。
小さな行動が習慣になり、習慣が思考を変え、思考が次の行動を生む。この積み重ねが、複利のように少しずつ大きくなっていく。
何もしなければ、何も変わりません。でも、何かを始めれば、人生が大きく変わる可能性があります。
現状は、運によってもたらされた部分が大きい。それは認めていい。でもそこから先は、自分にできる小さなことをやってみるだけでいい。
その小さな一歩が、あなたの人生の小さなきっかけになるかもしれないから。
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