投資を始めたいなら、まず1冊の本を読んでほしい|失敗しない入口の選び方 

リラックスして本を読む女性 人生

資産形成に投資が有効だと気づいた。

次に待ち受けるのは、「では、何をどうすればいいのか」という壁です。

この壁を越えるときに、間違った入口に入ってしまう人が少なくありません。そして間違った入口から入ると、投資で失敗したと感じて、離れてしまう。これが、私が一番避けてほしいことです。

情報が多すぎる時代の落とし穴

投資に興味を持つと、さまざまな情報が目に入ってきます。

SNSの投資アカウント、無料セミナー、オンライン講座、銀行や保険会社の無料相談。

ここで一つ、覚えておいてほしいことがあります。

「無料」には、必ず裏があります。

企業は営利団体です。利益にならないことはやりません。無料で提供されるものは、何かを買わせるための集客手段であることがほとんどです。銀行や保険会社の無料相談も、手数料が高く利用者にメリットの少ない商品を売るための入口です。「無料」という文字を見たら、「要注意」と読み替えるくらいでちょうどいい。

また、「投資で成功するには勉強が必要。失敗する人は勉強していない」という文句で高額のスクールやオンライン講座に誘導しようとする業者も多いです。投資に勉強が必要なのは事実ですが、大金を払って学ぶ必要はまったくありません。

本で十分です。

初心者がまず読むべき本が、1冊ある

では何を読めばいいか。

私がおすすめするのは、山崎元さんの「超改訂版 難しいことはわかりませんがお金の増やし方を教えてください」です。新品でも1,738円、中古ならさらに安く手に入ります。漫画版もあるので、読書が苦手な人はそちらでも構いません。

高額のオンライン講座に払うお金があるなら、その分を投資に回した方が余程効果的です。

この本では、低コストで広く分散された投資信託を、長期にわたって積み立てていくという考え方が書かれています。これがNISAのつみたて投資枠とも相性が良く、投資初心者にとって最も再現性の高い方法だと思っています。

なぜ、まず長期投資なのか

投資には様々な手法があります。短期売買、個別株、テクニカル分析、FX。どれも存在する手法であり、否定するつもりはありません。

ただ、初心者にはまず長期投資から始めてほしいと思っています。

理由は2つです。

一つは、感情の問題です。投資を始めたばかりの頃は、値動きに対してどう感じるかがまだわかりません。少し下がっただけでパニックになってしまうこともある。短期売買はこの感情との戦いが激しく、初心者には再現性が低いと思っています。

もう一つは、知識の問題です。短期投資で勝ち続けるには、世界中のプロと同じ土俵で戦う必要があります。知識と経験が浅い段階でその世界に入ると、カモになってしまう可能性が高い。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉があります。過去200年間の歴史を見ると、株式が最も安定した右肩上がりの成長を続けてきたことがわかります。長期投資に株式を選ぶ合理性は、歴史が証明しています。

まず長期投資の本を1冊読む。それでも短期投資に興味があるなら、その後で短期投資の本を読めばいい。この順番が大切だと思っています。

少額から始めて、自分を知る

本を読んだら、次は実際に始めてみることです。

ただし、最初は少額でいい。月100円からでも投資はできます。

なぜ少額から始めるべきか。自分のリスク許容度は、実際にお金を投資してみないとわからないからです。どれくらいの値動きに自分が耐えられるのか。これは頭で考えてもわかりません。体験して初めてわかるものです。

ここで無理をした人が、投資に失敗したと感じる人になります。

少額から始めて、値動きを体感しながら、少しずつ自分のリスク許容度を把握していく。この順番を守るだけで、投資から離れてしまうリスクはかなり下がります。

投資から離れないことが、一番大切

投資で一番もったいないのは、途中でやめてしまうことです。

間違った入口から入って、想定外の値動きにパニックになって、投資はこわいと感じてやめてしまう。このパターンが、最も避けてほしい結末です。

正しい入口から入れば、投資はそこまでこわいものではありません。

まず1冊読む。少額から始める。それだけでいい。

その小さな一歩が、長期的に見て人生を大きく変える可能性があります。

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