「成功するには努力が必要だ」
よく言われる言葉です。多くの人が、これを当たり前の真理だと思っています。
でも私は、最近少し違う考えを持つようになりました。
世の中には、努力しなくても成功できるものがある。むしろ、努力しないほうが成功するものさえある。
今日は、私が考える「努力が不要な3つのパターン」について書いてみます。
もちろん、努力が必要なものもある
最初に断っておきます。努力が必要な目標は、確かに存在します。
プロ野球選手になりたいなら、練習や勉強を重ねるほど、成功率は上がっていきます。練習しなければ、プロになれる可能性は上がりません。学生の勉強も同じで、知識を積み重ねなければテストの点数は上がらない。
こういった目標には、適切な努力が欠かせません。
でも、すべてのことがそうかというと、そうではない。ここからが本題です。
パターン1:本人が努力だと思っていない
一つ目は、本人が努力を努力だと感じていないパターンです。
サッカーが好きで、毎日練習している子供がいるとします。周りから見れば、上達のために努力しているように見える。でも本人は、ただ好きでやっているだけで、努力している感覚はなかったりします。
ここに、一つの真実があります。
努力かどうかは、本人の感情の問題でしかありません。
目的を達成するための行動を、本人が努力と認識していなければ、それはもう努力ではない。好きだから続けて、結果的に上達する。本人にとっては、努力せずに成功しているようなものです。
楽しいことは、自然と続いてしまう。これは、努力という言葉で語る必要すらないことかもしれません。
パターン2:目的をずらす
二つ目は、本来の目的のための努力をしないパターンです。
これは以前、「目的をずらす」という記事でも書いた考え方です。
例えば、ダイエットをしたい人が「食事量を減らす」のは、なかなかつらいものです。でも、「将来も健康で元気に過ごすために、満腹になるまで食べないようにしよう」と考えると、つらい我慢ではなく、前向きな選択に変わります。
結果として、マイナスの感情が湧きにくいので、自然と続けられる。食べ過ぎていた人が満腹まで食べないことを続ければ、自然と痩せていきます。「食事量を減らす努力」をせずに、痩せるという目的を達成できるわけです。
もう一つ例を挙げます。
「体力向上のために1時間ランニングをする」のは、気合いが必要です。でも「体力向上のために、1時間子供と鬼ごっこをする」ならどうでしょう。実際は大変かもしれませんが、そもそも遊びなので、楽しさやポジティブな感覚があります。
つらいことは続きにくく、楽しいことは自然と続く。当たり前のことですが、アプローチを変えるだけで、同じ目的が努力ではなくなるのです。
パターン3:何もしないことが正解
そして三つ目。これが一番お伝えしたいパターンです。
何もしないことが、成功をもたらすパターンです。
私がやっている王道の株式投資、つまり広く分散されたインデックスファンドへの長期投資がこれにあたります。
毎月の積立を設定したら、あとは何もしません。株価が上がっているときも、下がっているときも、何もしてはいけない。これが王道の株式投資の正解です。
つまり、努力しないこと、行動を起こさないことが、成功につながる。
これはインデックス投資の名著「インデックス投資は勝者のゲーム」にも書かれていて、何もしないことが再現性高く成功に近づく方法だと、理論的にも歴史的にも裏付けられています。投資である以上、未来は読めないので成功率100%とは言えません。でもだからこそ、その事実を踏まえた上で「何もしないことが正解」だと言い切れるのです。
努力すること、頻繁に売買することは、むしろ成功確率を下げます。稼ぎを増やすために、努力してはいけない。そう言っているようなものです。
努力礼賛という、大衆心理の皮肉
ここに、とても皮肉なことがあると思っています。
世の中の大衆心理では、努力することが正解とされています。努力は美徳であり、何もしないことは怠惰だと見なされる。
でも、この資本主義社会の現実では、王道の株式投資において「何もしないこと」こそが、最も再現性が高く、人生を大きく変える可能性を持った手段なのです。
しかも、それは数ある方法の中で、最も労力がかからない。
努力が正解だと信じて頻繁に売買する人より、何もせず積立を続ける人の方が、結果的に成功しやすい。大衆心理に流されて生きていたら、絶対に気づけないことだと思います。
努力が正解とされる世の中で、何もしないことが正解。これほど皮肉なことはありません。
努力は、目的に応じて使い分ける
誤解してほしくないのは、努力を否定しているわけではないということです。
努力が必要なものには、努力すればいい。でも、努力が不要なもの、むしろ努力しない方がいいものもある。それを見極めることが大切だと思っています。
本人が楽しめる形にする。目的をずらして前向きに取り組む。あるいは、何もせずにただ続ける。
努力という言葉に縛られず、自分にとって最も自然に続けられる形を選ぶ。それが、結果的に成功への近道になることもあるのです。
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