私は毎月のお小遣いを、さらに2つに分けて管理しています。
追加投資枠と、浪費予算です。
この分け方を始めてから、明らかに無駄遣いが減りました。しかも、我慢しているという感覚はほとんどありません。
今回は、その仕組みについて書いてみます。
お小遣いは、同額ではなく必要額で決めている
まず前提として、我が家は共働きです。
家計の予算や各費目の配分を決めるとき、2人の手取りを合算して月の家計収入を把握し、そこから生活費や貯金、お小遣いへと振り分けました。
このとき、お小遣いは公平に同額、という決め方をしていません。
出勤時の昼食代、飲み会の費用、化粧品を含めた美容代。実際にかかる費用は人によって違うからです。
我が家では妻の方が少し多くなっています。私は化粧をしませんし、飲み会の付き合いもほとんどないので、その分は少なくて済むという計算です。
同じ金額を渡すことが公平なのではなく、実際に必要な額に応じて決める方が納得感があると思っています。
お小遣いの中を、自分でさらに2つに分けた
そして、自分に割り当てられたお小遣いを、私はさらに2つに分けています。
一つが追加投資枠、もう一つが浪費予算です。
追加投資枠は、メインの資産形成に回しているお金です。家計として積み立てている投資分とは別に、自分の裁量でやっているものです。
ここは誤解のないように書いておきますが、これは家計のルールとして決められているものではありません。
自分のお小遣いなので、金額的に苦しければ追加投資枠をやめて、全額を浪費予算に組み込んでもいいのです。
それでも分けているのは、単純に、無駄遣いを減らして少しでも資産形成に回したかったからです。
先取りしているから、安心して使える
この分け方には、もう一つの効果があります。
無駄遣いを抑制してくれるのです。
お小遣いが入ったら、まず追加投資枠を先に確保します。残った浪費予算が、実際に使っていいお金です。
こうしておくと、仮に浪費予算を全部使い切ってしまったとしても、その月に一定額は有効な使い方をしたことが確定しています。
だから、残りは安心して使えるのです。
罪悪感なくお金を使うために、先に投資しておく。そういう仕組みになっています。
ちなみに「バビロン 大富豪の教え」という本では、収入の1割を先取りして貯め、残りの9割で生活しなさい、という趣旨のことが書かれています。
私がやっているのは、そのお小遣い版のようなものです。割合こそ違いますが、先取りするという考え方は同じです。この手法は、家計全体でも意識して取り入れています。
枠が決まっていると、自然に厳選するようになる
始めた当初は、浪費予算が少ないと感じていました。
でも、意外と慣れるものです。
今振り返ると、明らかに浪費が減りました。ほぼ必要なものだけにお金を使えている感覚があります。
不要なものは買わず、必要なものを厳選して買う。そういう状態です。
とはいえ、これは私の意志が強いからではありません。
使える金額が決まっている以上、その範囲でやりくりするしかないのです。そうしないと回らないので、必然的にそうなったというだけです。
ちなみに、自分の医療費や衣類もお小遣いから出しているので、そもそも大きな無駄遣いをする余地はあまりありません。
足りない月は、少しだけ前借りする
とはいえ、毎月きれいに収まるわけではありません。
定期歯科検診があった月や、服を買った月などは、注意しないとオーバーします。
そういうときは、その支出を翌月分として記録したり、今月と翌月に分けて記録したりしています。
要するに、少しズルをして前借りしているわけです。
ただし、翌月のやりくりに影響が出ない範囲に留めています。
大きな前借りが発生することはありません。そもそも、お小遣いを大きく超えるような買い物をしないからです。
どうしても必要な大きい買い物がある場合は、後述するお小遣い貯金から出します。
余った分は、お小遣い貯金へ
浪費予算が余った月は、その分をお小遣い貯金に回しています。
これは、急に大きな出費が必要になったときに、心置きなく買えるようにしておくためのものです。
毎月少しずつですが、確実に積み上がっていく安心感があります。
そして、この貯金がある程度たまってきたとき、あることに気づきました。
現金のまま置いておくのは、機会損失なのではないか、と。
ハイリスク投資の原資は、ここから出すことにした
そこで考えたのが、この資金の一部を、ハイリスク投資に使うという方法です。
正確に言えば、ハイリスクだけれど興味のある個別株などがあれば、少額からそれを買う資金として使えることにした、という感じです。
もちろん、お小遣い貯金の全額をハイリスク投資に充てているわけではありません。
なぜ、わざわざここから出すのか。
その理由を説明する前に、そもそもなぜ個別株に興味が湧くのかという話をさせてください。
興味は、知識がつけば自然に湧いてくる
投資の知識を身につけていくと、企業の動向のニュースや市況の情報が、自然と頭に入ってくるようになります。
昔の私にとって、投資や経済指標のニュースは、なんだかよくわからない小難しいものでした。まったく興味が湧きませんでした。
でも今は違います。天気予報を見るくらいの自然さで、ある程度の関心を持って経済ニュースを見られるようになりました。
そうなると、個別企業の事業や業績にも関心が出てきます。
資産形成において、ハイリスク投資が自分には不要だと理解していても、です。
たとえば、ゲームが好きでマリオにも興味がある人が、ニンテンドースイッチとマリオのソフトを持っていたら、当然プレイしますよね。
投資で言えば、ゲームにあたるのが「業績や将来性を分析して投資すること」、マリオが「気になる個別企業」、スイッチが「証券口座という環境」、ソフトが「財務諸表や業績見通しといった情報」です。
興味があって、環境も揃っている。であれば、やってみたくなるのは自然な反応だと思っています。
問題は、それをどこのお金でやるかです。
最も惜しい財布から出すから、慎重になれる
お小遣い貯金は、毎月少しずつ、本当に地道に貯めてきたお金です。
そして、私が最も自由に使える貴重な資金でもあります。
これがなくなったときの気持ち的なダメージは、決して小さくありません。
だからこそ、慎重に投資します。あるいは、少額に留めます。
同じ金額でも、どの財布から出すかによって、向き合い方はまるで変わります。
そして、この緊張感こそが、メインの投資方針を守ってくれているのだと感じています。
興味が湧いたからといって、メインの資産形成でハイリスク投資に手を出してしまえば、積み上げてきたものが崩れかねません。
興味の捌け口は用意しておく。ただし、その置き場所は慎重に選ぶ。そういう設計です。
損しても、資産形成はノーダメージ
この仕組みの一番のポイントは、ここにあります。
仮にハイリスク投資で損をしたとしても、痛むのは気持ちだけだということです。
家計にも、メインの資産形成にも、ダメージはありません。
そして、もしそうなったときは、こう再認識できるはずです。
やっぱりメインの資産形成は、王道のインデックス投資でよかった、と。
その納得感が、損失のダメージを和らげてくれるとも思っています。
つまりこの仕組みは、どちらに転んでも機能します。
うまくいけば興味が満たされ、うまくいかなければメインの方針への確信が深まる。
どちらの結果になっても、資産形成そのものは揺らぎません。
まとめ
私は、お小遣いを追加投資枠と浪費予算に分けています。
先に投資分を確保しているので、残りは安心して使えます。使える金額が決まっていれば、必要なものを自然に厳選するようになります。
余った分はお小遣い貯金へ。そしてこの貯金が、ハイリスク投資の原資になっています。
投資の知識がつけば、個別企業への興味は自然に湧いてきます。それを意志で抑え込むのではなく、安全な置き場所を用意しておく。
最も惜しい財布から出すからこそ慎重になれますし、仮に失敗しても、資産形成そのものには影響しません。
我慢するのではなく、仕組みで受け止める。
お小遣いの使い方ひとつでも、そういう設計はできるのだと思っています。
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