時間は最も貴重で、最も浪費されやすい|充実した時間の使い方という考え方

心地よい芝生に置かれた赤い目覚まし時計 人生

お金は増やせます。健康はある程度、取り戻せます。

でも時間だけは、一度過ぎてしまったら二度と戻りません。

それなのに時間は、最も浪費されやすい資源でもあると思っています。なんとなくスマホを見て、なんとなくSNSをスクロールして、気づいたら数時間が経っていた。そんな経験は、きっと多くの人にあるはずです。

では、時間を大切にするとはどういうことか。私なりの考えを書いてみます。

「効率よく使う」だけが正解ではない

時間を大切にしようとすると、つい「効率よく使わなければ」と考えがちです。

無駄なことに時間を使わず、生産性の高いことに集中する。確かに、やり遂げたい目標があるときには有効な考え方です。

でも私は、人生全体をこの視点で管理しようとすることには懐疑的です。

効率や生産性を追い求めた人生は、どこか機械的で業務的な感じがします。そんなゆとりのない毎日は、快適とは言いにくい。

私の考えの一つに、こういうものがあります。

「ものごとを純粋に楽しみたいなら、生産性からは切り離せ。」

趣味に効率を求めた途端、それは作業になります。好きだったはずのことが、義務になる。最近「好きなことを仕事に」という考え方が広まっていますが、好きなことが仕事になると、純粋に楽しめなくなることがあります。義務感が生まれ、効率を求め始め、気づけば休みの日も仕事をしている状態になる。

私は、何の生産性もなく、ただ楽しいからやっているという時間を大切にしています。そういう時間が、人生をやわらかくしてくれると思っているからです。

時間は「感じ方」で変わる

時間はすべての人に平等に与えられています。1日24時間、1年365日。これは誰も変えられません。

でも、時間の「感じ方」は変えられます。

以前読んだ本に、こんな一文がありました。

「単調さは時間を加速させ、変化は時間を遅らせる」

子供の頃の1年間は長かったのに、30代の10年はあっという間だった。そう感じる人は多いと思います。私もそうです。

これには理由があります。子供の頃は日々新しいことに触れているため、時間の感覚が長くなる。大人になると経験が積み重なり、同じような毎日が続くことで、時間が速く流れていく。そういう仕組みらしいのです。

つまり、大人になってこそ、意識的に新しいことに触れ続けることが大切です。

教養が、時間を豊かにする

では、どうすれば新しいことに触れ続けられるのか。

私がやっていることは、気の赴くままに本を読むことです。

教養が増えると、楽しめるものが増えます。楽しめるものが増えると、日々の中に新しい発見や意外性が生まれやすくなる。そしてそれが、時間の感覚を豊かにしてくれます。

逆に、楽しめることが少ないと、毎日が単調になりやすい。単調な毎日は時間を加速させ、気づいたときには人生の貴重な時間が足早に過ぎ去ってしまいます。

一般的に、時間は平等であり増やすことはできません。でも、充実した時間を過ごすかどうかは、本人次第です。教養を増やし、楽しめるものを増やすことで、自分の時間を豊かにすることはできる。私はそう考えています。

趣味は、仕事と切り分ける

さっきも少し触れましたが、純粋に楽しめるものに効率や義務感を持ち込むと、それは途端に作業になってしまいます。

私は趣味については、気の赴くままにやりたいことをやるという方針をとっています。やりたいときにやって、義務感を感じないようにする。そのときのやりたい気持ちを大事にしています。

例えば、去年の1月から英語の勉強を始めました。でも、毎日必ずやるというルールは設けていません。趣味の一つという位置づけで、やりたいときにやるだけです。それだけで、結果的にほぼ毎日楽しく続いています。

義務にしないから、続く。これは、時間の使い方としてかなり大切なことだと思っています。

好きなことを仕事にすることに少し慎重なのも、同じ理由です。純粋に楽しめるものがなくなってしまうような寂しさを感じるからです。趣味は趣味のまま、仕事とは切り分けておく。そうすることで、自分だけの豊かな時間が守られると思っています。

時間は、意識次第で豊かになる

時間は最も貴重な資源です。でも同時に、最も浪費されやすい資源でもあります。

大切なのは、効率よく使うことではなく、自分にとって本当に充実した時間を過ごすことだと思っています。

新しいことに触れ続けること。純粋に楽しめるものを持つこと。生産性から切り離した時間を大切にすること。

それだけで、同じ24時間が、まったく違う豊かさを持ち始めます。

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