最初の投資は、自分を知るためにある|リスク許容度の把握から始める理由 

窓の外を見ている眼鏡をかけた男 人生

投資を始めるとき、多くの人はこう考えます。

「できるだけ大きく増やしたい」

その気持ちはわかります。でも私は、最初の投資の目的は別のところにあると思っています。

最初の投資は、自分のリスク許容度を知るためにある。

これが、長く投資を続けるための、最も大切な出発点だと考えています。

リスク許容度とは何か

投資をしていると、必ず資産が減る時期があります。

どれだけ優れた投資方法でも、下落は避けられません。オルカンやS&P500のような王道のインデックス投資でも、半分に減ってしまうことが歴史上何度もありました。

このとき、あなたはどう感じるか。

不安で眠れなくなるのか。冷静に見ていられるのか。売りたくなるのか。むしろ買い増したくなるのか。

この「どれくらいの値動きや損失に耐えられるか」を、リスク許容度といいます。

リスク許容度は、やってみないとわからない

ここで重要なことがあります。

自分のリスク許容度は、頭で考えてもわかりません。実際に資産が減る経験をしてみて、初めて実感できるものです。

「自分は大丈夫だと思っていたのに、いざ下落したら不安で仕方なかった」という経験をした人は少なくありません。逆に、思ったより平気だったという人もいます。

だから最初のうちは、資産を増やすことよりも、自分のリスク許容度を把握することを優先した方がいいと思っています。

だから、低リスクから始める

自分のリスク許容度を知るための投資として、最初は低リスクの商品から始めることをおすすめします。

具体的には、全世界株式のインデックスファンドであるオルカンのような、広く分散された投資信託です。値動きが比較的穏やかで、初心者が自分の感情を観察するのに適しています。

また、投資金額についても、最初から全力で投じる必要はありません。

余剰資金のうち、投資50%・預金50%という比率から始めてみる。これくらいの余裕を持った配分の方が、下落したときに気持ちが乱れにくい。慣れてきたら投資60%・預金40%というように、自分のリスク許容度に合わせて少しずつ投資比率を上げていけばいいのです。

低リスクから始める理由はシンプルです。気持ちも財布も楽だから、続けられるからです。

自分の目的に合った投資をするために

低リスクから始めることは、消極的な選択ではありません。

自分のリスク許容度を把握した上で、目的に合った投資に近づいていくための、積極的なプロセスです。

「いつまでに、いくら必要か」という目標が決まると、どんな投資をすればいいかが見えてきます。その目標に向けた投資方法を実践するためには、それに見合ったリスク許容度が必要です。リスク許容度は、経験と勉強によって少しずつ高めていくことができます。

急ぐ必要はありません。

まず自分を知ることから始める。それが、長く投資を続けるための、最も確実な道だと思っています。

続けることが、最大の戦略

リスク許容度を超えた投資をすると、下落したときに売りたくなります。売ってしまえば損失が確定し、投資から離れてしまう。

長期投資で最も重要なのは、続けることです。

自分のリスク許容度に合った商品を選ぶこと。リスク許容度に合った金額を投資すること。そしてリスク許容度を高めるために勉強すること。

この3つを意識するだけで、投資は続けやすくなります。

最初の投資は、増やすためではなく、自分を知るためにある。そう考えると、焦らず、気持ちを楽に、長く続けていけると思っています。

 

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