コロナによって、私の働き方は大きく変わりました。
でも、変わったのは働き方だけではありませんでした。
働くことへの考え方も、人生の捉え方も、あの時期を境に変わっています。
コロナ前は、目の前をこなすだけだった
当時の私は、目の前の生活と仕事をこなすだけで精一杯でした。
子どもはまだ小さく、在宅勤務もフレックスもない時代です。
子どもが熱を出せば、病児保育を探して、なんとか出勤する。そんな毎日でした。
生活していくためには働かなければならない。今の会社で、なんとか定年まで働くのが普通。
そう考えていました。
制度が一部の人のものだった頃
当時の働き方には、構造的な問題があったと感じています。
保育園の送迎や、小学校の登校時間への対応。これらをこなそうとすれば、有給休暇や時短勤務が必須でした。
でも、毎日のように有給は使えません。だとすれば、必然的に時短勤務を選んだ側に育児の負担が偏ります。
そして、自分が働いていない時間の分、職場の同僚には余計な負担がかかります。
この状況は、何年も続きます。子どもの人数によっては、10年近く同じ状態が続く人もいるでしょう。
こんな状態では、同僚に申し訳なくて精神的に参ってしまいます。
そして同僚の側も、口には出さなくても、内心では不満が積み重なっていくはずです。
全員が使える制度になって、負い目が消えた
それが、在宅勤務とフレックス勤務の導入で変わりました。
私は今、週に数回は在宅勤務をしています。フレックスのおかげで、出退勤の時間も少しならコントロールできます。
そして何より大きかったのは、誰もがある程度自由な働き方をできるようになったことです。
こうなれば、制度は使わなければ損です。
つまり、職場のみんながお互いに負担を掛け合える状況になったわけです。
これにより、子育て中の私たちのような社員の精神的な負担は、かなり軽くなりました。
制度が一部の人向けの配慮である限り、使う側にも使われる側にも、人間関係のコストが発生し続けます。
全員が対象になって初めて、その制度は本当に機能するのだと感じました。
ちなみに、子どもの学校行事や通院、体調不良で自宅療養になったときも、在宅勤務ができるおかげで仕事を休まなくてよくなりました。これも大きな変化です。
外出自粛の中で、YouTubeを見るようになった
さて、ここからが働き方以外の変化の話です。
コロナの頃、外出を控えるという世間的な風潮がありました。その影響もあってか、YouTubeが一気に広まった印象があります。
私もこの時期から、YouTubeをよく見るようになりました。
そして結果的に、このYouTubeこそが、その後の私の考え方を変えることになります。
働かなくてもお金を得る手段があると知った
それまでの私にとって、生活のために働くのは当然のことでした。
でも、YouTubeを通じて知ったのです。
お金があれば、働く必要はないということ。そして、働かなくてもお金を得る手段があるということ。
この認識は、労働に対する考え方を一変させました。
であれば今は、会社員を頑張って、安定的に資産を積み上げていこう。そういう気持ちになりました。
価値観が変わった、最初のきっかけ
もう少しさかのぼると、価値観が変わった起点は、資産形成の重要性を理解したことにあります。
一番最初の具体的なきっかけを挙げるなら、2つです。
たまたまオススメされた漫画「インベスターZ」を読んだこと。そしてほぼ同じタイミングで、妻が「つみたてNISA」の話を持ってきたこと。
この2つが重なったことで、お金に関する知識や情報に触れる機会が少しずつ増えていきました。
そこから本を読み、YouTubeを見て、資格の勉強もして、少しずつレベルアップしていった感じです。
振り返ると、最初の入口が開いたのは、ほとんど偶然でした。
仕事は、ライスワークではなくなった
こうして考え方が変わっていくと、仕事の位置づけも変わりました。
お金を得るのは、仕事からではなく資産から。
会社員としての仕事は、社会資本という一種の幸福のために続けているもの。
そういう感覚に変わっていきました。
社会資本というのは、他人とのつながりや協力から得られる幸福のことです。オキシトシン的な幸福、と言ってもいいかもしれません。
前向きに取り組めるようになり、落ち込みにくくなった
誤解されそうなので書いておくと、これは仕事を適当にやるようになったという話ではありません。
むしろ逆です。
日々の仕事をただこなすのではなく、以前より前向きな気持ちで取り組めるようになりました。
そのおかげで、ストレスも減りました。仕事でトラブルがあっても、以前のように無駄に落ち込むことがなくなったのです。
余裕があるからこそ、前向きになれる。そういうことなのだと思います。
「いつでもやめられる」と思えると、人間関係が変わる
会社の人間関係が嫌で、早く辞めたいという人もいると思います。
本当につらいなら、転職した方がいいでしょう。資産が十分にあるなら、辞めてしまってもいいと思います。
ただ、ここで言いたいのは別のことです。
いつでも転職ができる、いつでも辞めることができる。それが実際に可能な状態であるだけで、人間関係への向き合い方は変わります。
一歩引いた視点で、冷静に見られるようになるのです。
人間関係で疲弊してしまうのは、必要以上に気を使ったり、周りの言動を必要以上に気にしたりするからだと思います。
これは職場に限った話ではありません。プライベートの友人関係でも、同じことが言えます。
他人は変えられないから、自分の捉え方を変える
とはいえ、他人の性格を変えることはできません。
だから、自分の考え方を変えるしかないのです。
たとえば、気にしなくていいような小さなミスを執拗に指摘してくる人がいたとします。
そういう人に何か言われたら、こう考えればいいと思っています。
暇なのかな。他にやることがないんだろうな。人生がうまくいっていないんだろうな、と。
そして実際、そうなのだと思います。
余裕があって、人生がうまくいっている人は、わざわざそんな振る舞いをしないはずだからです。
会社には、いろいろな人がいます。まったく同じ考えの人は、二人といません。
だとすれば、苦手な人ばかりではなく、自分に合う心地よい人も必ずいるはずです。
肩ひじを張らず、楽な姿勢で接する方が、相手にも自然に伝わって、ほどよい関係が築けるのではないかと思っています。
人生を、長い時間軸で考えるようになった
もう一つ、大きな変化がありました。
資産形成について学んでいく中で、人生を長い視点で考えるようになったのです。
今のこと。近い将来のこと。定年付近のこと。そして老後の生活のこと。
それぞれの時期に、生活費がいくらかかり、どう資金繰りをしていくのか。
さらに、それぞれのライフステージで、自分がやりたいこと。そして、体力や年齢の理由でできなくなることは何か。
こうしたことを考えるようになったのは、自分にとって大きな変化でした。
資産形成を学ぶというのは、お金の話だけで終わりません。人生の時間をどう使うかを考えることでもあるのだと思います。
それでも、今は会社員を続けている
ここまで書くと、すぐにでも辞めたがっているように見えるかもしれませんが、そうではありません。
今、私が会社員を続けている理由はいくつかあります。
まず、仕事がつらくて今すぐ辞めたい、という強い動機がないこと。
次に、子どもが保育園なので、辞めると不都合が出てくる可能性があること。
そして、資産収入はあるものの、辞めれば労働収入はゼロになること。
さらに、新NISAを最短の4年1か月で満額1,800万円埋めて、安心感を高めたいという目標もあります。
いずれにせよ、今は仕事を辞める理由がありません。
大事なのは、辞めるかどうかではなく、辞められる状態をつくっておくことなのだと思います。
まとめ
コロナによって、働き方は確かに変わりました。
在宅勤務とフレックスが当たり前になり、制度が一部の人のものではなくなったことで、精神的な負い目が消えました。
でも、変わったのはそれだけではありません。
外出自粛の中で触れた情報が、働かなくてもお金を得る手段があることを教えてくれました。
その結果、仕事はライスワークではなくなり、社会資本を得るための場になりました。
いつでも辞められると思えるようになったことで、人間関係も楽に捉えられるようになりました。
そして、人生を長い時間軸で考えるようになりました。
社会の側が勝手に変わり、それをきっかけに自分の考え方まで変わっていった。
私が何かを頑張った結果ではありません。たまたま、そういう時代に居合わせただけです。
それでも、変化が来たときに受け取れる状態でいるかどうかは、少しだけ自分で選べるのかもしれません。
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